急須職人、梅原タツオさんの窯元を見学させていただきました(焼窯・陶土へのこだわりなど)
焼窯を見せていただきました
梅原さんの窯、一度に200個ほどの急須を16時間かけて焼成するそうです。
梅原タツオさんのつくる急須は陶土作りから
梅原タツオさんの急須は陶土つくりから始まります。
常滑の朱泥の土、粘りを出す土、艶を出す土、酸化鉄などを、梅原さん独自の配合で混ぜ合わせ、半日ほど時間をかけて煉っていくそうです。
タツオさんの手にある土が常滑の土。
左の白っぽいものが、艶を出す土、右の土が粘りを与える土だそうです。
土を練る機械。
ろくろを回すときに使った水。陶土を練る時に土と混ぜて使い、赤い水は下水に流さないようにしているのだそうです。
70年前から使っている機械は部品を直して使い続けていて、今でも現役。
この機械を使って、煉った陶土の陶土質と水分を分けて、綺麗な水だけを外へ流すのだそう。
「土が生きてる 練ってすぐは使えない 寝かせて使います」
出来上がった陶土が寝かせてありました。つくった陶土はすぐには使えないそうで、寝かしてから使うそうです。
「出来上がったばかりの土は柔らかく、寝かせすぎると固くなる」
陶土の原料の選定から陶土つくりの工程までを一貫して行っている窯元さんは、ほとんどいないそう。
梅原タツオさんのつくる急須は「育てる急須」。使い込むうちに艶が増し、一点ものとして育っていく急須です。
急須作りにひたむきな、職人の梅原タツオさん
見せていただいた出来上がった急須たちは、急須作りに27年向き合ってこられたお姿やお人柄を感じる常滑急須でした。
また、工房の中や急須作りのお話を、丁寧に説明して下さった梅原タツオさん。
「手が覚えてる」
「修業時代から使っている27,8年ものの道具」
「ずっと急須づくりが身近だった」
お話の随所に、急須作りに対するひたむきさが見受けられたのがとても印象的な、急須職人の梅原タツオさんでした。
インタビュー時の音声をもとに、レポート記事を書いております。
工程の途中に出てくる用語などには、聞き違い等による違いがあるかもしれません。
ご了承いただけますと幸いでございます。
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