炭火のある暮らし
その昔、七輪は大量に生産され、日本各地の家庭で使用されてきました。
戦後の日本では都心部の庶民生活を支える調理器具として重宝される道具でした。このころは七輪一つで炊飯、煮炊き、魚焼きまでこなしたそうです。
その後、1950~1970年になるとガスコンロなどの普及により、他の調理器具へと移っていきました。
今では暮らしの道具として見かけることはほとんどなくなりました。
それでも、食品本来の美味しさを引き出す調理器具として、また防災用具としても見直されてきています。
瓦職人 高橋さんのつくる黒七輪
愛知県三河地方で、職人の高橋さんが手作業で作る黒七輪です。
大正時代から続く窯元さんの、4代目に当たる職人高橋さんが、一つ一つを手作業でつくっておられます。
瓦職人さんならではの技を生かした、頑丈でありながら細部にまでこだわりの詰まった、高橋さんのつくる黒七輪です。
耐久性や耐火性に優れた強度ある瓦の土を使っており、一生ものとして、長く安心してお使いただける昔ながらの調理道具です。
亀島さんご夫婦のつくるレトロな三河焼七輪
愛知県碧南市で、亀島さんご夫婦の手作業でつくられる七輪です。
亀島製陶所さんでは、昭和後期頃より、煉りコンロの七輪をつくり続けておられます。
3代目にあたる職人さんの亀島さんご夫婦が、25年以上、今でも変わらず、昔ながらの練りコンロの七輪を一つ一つ丁寧につくっておられます。
石川県能登地方の土と、愛知県三河地方に伝わる七輪づくりとの技術が合わさった、美味しく焼きあがる調理道具です。
今も愛される、昔ながらのレトロな調理道具です。