とても貴重な七輪です
愛知県三河の七輪の製造法は長州、萩(現在の山口県)より伝来したといわれています。そのころより陶器製で二重構造にした七輪を製造していたとの伝承があります。
瓦の産地で有名な愛知県三河地方。
瓦やかつての陶磁器製の練炭火鉢の技術を生かし、瓦素材と珪藻土を覆った耐久性のある七輪を製造してきました。
需要の減少に伴い廃業が続いてしまいましたが、今でも昔の製法のまま作り続けられている、三河産の黒七輪です。
愛知県三河産の黒七輪は丈夫で長持ち
三河産のつくる七輪はとても丈夫と言われます。その秘密は二重構造にあります。
外側には熱にとても強い素材「三河土」、内側には七輪に適した素材「珪藻土」を使った二重構造。
- 三河土(外側):丈夫で長持ち。保温性が高い。
- 七輪の素材となる珪藻土(内側):熱が加わることにより遠赤外線を発生させる、七輪に適した素材。濡れて吸水すると崩れやすく、また割れやすい。
丈夫な三河土を外側に使用することで耐久性に優れた七輪となりました。
愛知県三河産の黒七輪は空気口も土製
空気口は最も故障が多い部分です。
金属製の空気口は錆びたり取れてしまったりと劣化しやすいのですが、三河産黒七輪は空気口も土製です。
丈夫な土でできた空気口も七輪が長持ちする秘訣です。