3代続く常滑急須の窯元、玉光窯さんの工房を見学させていただきました
3代続く常滑急須の窯元、玉光窯さんの工房を見学させていただきました。
常滑急須を手作りで、沢山の方へ届けてくれる窯元、玉光窯さんです
玉光窯さんは、手作りで常滑急須をつくっておられる、3代続く窯元さんです。伝統工芸士の梅原廣隆さんをはじめとする、数人の職人さんたちの手仕事により、常滑急須をつくっておられます。
玉光窯さんでは、職人さん二人で一組となり、一つの急須をつくっているそうです。お二人の職人さんで1日70個ほど、職人さん4人で1日130個~140個ほどの常滑急須を手作りされておられます。
工程が多く手間暇のかかる急須づくりですが、このような生産体制のおかげで、沢山の手作り品の常滑急須を届けることができるそうです。
職人さんたちのチームワークによって生み出されていく急須
この日の作業は15時からロクロ引きの工程があるとのことで、見学させていただきました。
ロクロで注ぎ口を作る工程を見させていただきました。
細い棒のような道具を使い、細かな急須の注ぎ口のパーツをつくっておられました。
一つ一つ同じかたち、同じ大きさで作り出されていき、並んでいきます。
お話を聞かせていただきながら、30~40分ほどで、70個の注ぎ口が出来上がっていました。
ロクロの工程以外にも、仕上げや焼成といった工程があり、朝は仕上げ、月曜日は窯出しなどと、曜日や時間帯によって行う工程が決まっているそうです。
表情豊かな愛着のわく急須をつくっておられる窯元さんです
窯を見させていただきました。
焼成の際には、自然の素材を使って表情を生み出す急須もあるそうで、いろいろな素材が並んでいました。
もみ殻は急須に焼き色の変化をつけるのに使う素材だそうです。このもみ殻に急須を入れて焼成することで、色に変化が生まれるそうです。
藻などを急須へ焼き付けて、模様や表情を生み出す技法もあるそうです。
こういった素材のほかにも、櫛などをつかって急須本体に模様をつけたりと、身近なものはなんでも急須作りの道具になってしまうとおっしゃっていました。
私たちの暮らしに寄り添ってくれる常滑急須を届けてくださる、玉光窯さん
「良いものを使って欲しい」とおっしゃっていた、職人の梅原さん。
玉光窯さんでは、色やカタチ・大きさなど、様々な急須をひとつひとつ手作りで丁寧につくってくださっています。
私たち1人1人の生活スタイルに寄り添ってくれる様々な急須を、常滑急須の伝統とともに、私たちに届けてくださる窯元 玉光窯さんです。