焼き物の町、常滑市のやきもの散歩道で、とこなめ焼の甕(かめ)に出会いました
古くから沢山の方に愛用されている「とこなめ焼の甕」
常滑焼で知られる愛知県常滑市は、尾張地方にある知多半島の中央部に位置し、西側に伊勢湾の面している地域です。
知多半島中部では、粘土が豊富に取れること、燃料となる森林に恵まれていたやめ、古くから陶器が生産されていました。
また、温暖な気候に恵まれる土地のため、醸造文化が続いており、お酒やお醤油を保存するための大瓶づくりも盛んでした。
甕と言えば「常滑焼」と言われるほど、今でも沢山の方に常滑焼の甕は愛用されており、常滑焼を代表する製品の一つでした。
しかしながら、とこなめ甕の老舗窯であった「久松窯」さんの廃業等によって、古くから常滑焼の甕を生産している窯元さんを、ほとんど見かけなくなってしまいました。
とこなめ甕は「昔ながらの甕」、沢山の方に愛用されているお漬け物容器です
常滑の陶土は、可塑性(ねばり)に富み、よく焼き締まることから、常滑の土地では大型の貯蔵用の甕や壷の製造が盛んに行われていたそうです。
様々な時代背景とともに、甕の生産・とこなめ焼の生産も変化をたどってきました。
この度販売をさせていただけることとなった、とこなめ甕は昔ながらのレトロな甕。
市内にある窯元さんを通じて、デットストックの「とこなめ甕」との出会いから、販売をさせていただく事となりました。
趣ある懐かしい佇まいもあり、どこかほっとする安心感のある存在感のある甕です。常滑焼の甕は、いまでも長く沢山の方に愛用されているお漬け物容器です。
当店で扱う甕の中で一番大きなサイズの甕です、お味噌や梅干しつくりに、仕込み量のめやす
約9.5リットルの容量で、内寸で深さ26センチ・径25センチほどの寸法となります。
沢山のお味噌・梅干しつくりをされる方におすすめで、当店で扱う甕の中で一番大きなサイズの甕です。
梅干しなら、約3.2~4.8キロの仕込みに。
(漬ける梅に対して、2~3倍くらいの容器が使いやすいです。例:梅2キロで、4リットルの容器)
お味噌の仕込みですと、約8.8キロほどの量が適しています。
(出来上がりのお味噌の重さに対して、同等以上の容量の容器を選ぶと良いです。例:出来上がりのお味噌5キロで、5リットル以上の容器)
安心感ある昔ながらの日本の甕「とこなめ甕」
今も愛され人気の根強い、とこなめ焼の甕。今では生産されていない、20年ほど前に作られたとこなめ焼の甕たちです。
限りある在庫となってしまいますが、一点一点を大切に、常滑の伝統とともに、お伝えさせていただきたいと思います。