2018-10-05
お味噌つくりの容器に最適、甕が良いわけ
こんにちは。
えんける道具店の中村です。
秋を感じるこの頃です。冬の近づく今から、お味噌の仕込み計画はじめてみませんか。
お味噌つくりの容器、様々な容器が販売されていて、容器ごとにメリット・デメリットはそれぞれです。お塩をたっぷりと使い仕込むお味噌、選ぶ容器は塩分に強い素材のものだと安心です。
容器ごとのメリット・デメリット
甕
〇メリット
- 暑さや寒さなどの外気の影響を受けにくい。
- 劣化しないためずっと使える。
- 塩分に強い。
- 匂いが付きにくい。
×デメリット
- 重い。(簡単に動かせない)
- 衝撃によっては割れることもある。
琺瑯
〇メリット
- 色や匂いが付きにくい。
- 中のお味噌の成分を変化させない。
- 塩分に強い。
- 雑菌が付きにくい。
×デメリット
- 傷がつきやすい。(傷から錆びることも)
樽・木桶
〇メリット
- 使うほど菌が住み着き、深みのあるお味噌ができる。
- 木の香りのするお味噌に仕上がる。
×デメリット
- 湿気や湿度で木が膨張したり縮んだりしてしまう。(お味噌がもれてしまうことも)
- 知識がないと管理が難しい。
ガラス瓶
〇メリット
- 中身が見える。
- 変化が見れるため楽しい。
- 匂いが付きにくい。
×デメリット
- 割れやすい。
- 光の影響を受けやすい。
- 口が狭く仕込みにくい。
プラスチック容器
〇メリット
- 軽くて扱いやすい。
- 安価。
×デメリット
- 酸や塩に弱い。
- 素材の劣化や化学物質が溶けたりするのが心配。
甕をお勧めするわけ
甕や琺瑯はお味噌の仕込み容器として適している容器だといわれています。甕は陶器製ならではの厚みもあるため、暑さ・寒さなどの温度変化の影響を受けづらく、良い発酵環境を作ってくれる容器です。お味噌つくりにとても適している容器といえます。また、傷がつきにくく・口が広い・酸や塩に強い、扱いやすい容器です。専門知識がなくても、誰でも簡単にお味噌つくりに挑戦していただけます。
発酵食品つくりに最適と言われる甕ですが、陶器製のため重たいです。また、取っ手もないのでお味噌の仕込みなどの発酵食品つくりをする際には、甕を動かさなくてもよいよう、場所の確保も必要です。また衝撃によっては割れてしまうため、丁寧に扱う必要があります。
かめ は、丸みのあるカタチをしています。このカタチをしていることで、塩味や旨味を含んだ水分か下方に偏らずに、まんべんなく全体を循環する味の対流が生まれやすくなっています。
発酵食品つくりに適している甕。陶器製なので丁寧に扱う必要がありますが、ずっと使えて大切にしたくなる生活道具です。
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