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2017-07-21

【report】映画「人生フルーツ」を見ました。

こんにちは。えんける道具店の中村です。

映画「人生フルーツ」を見ました。
愛知県春日井市の津端ご夫妻(修一さん・英子さん)の日常を綴ったドキュメンタリー映画です。

― 人生、フルーツ。―

日々の「あたりまえ」を見つめなおすきっかけになる、映画「人生フルーツ」。
映像と過ごす1時間半は、穏やかな幸せに満ち溢れる時間でした。

― 津端ご夫妻 修一さんと英子さん

ご主人の修一さんは戦前生まれの90歳(映像当時)。
奥様の秀子さんは200年続く酒蔵の一人娘、英子さんもまた戦前生まれの87歳(映像当時)。お二人は出逢い結婚します。

― 津端ご夫妻の家 ―

修一さんは愛知県春日井市高蔵寺ニュータウンの建設に携わった方です。その当時に斬新であった修一さんの「自然と共存するような団地」の建築計画。ですが、修一さんの想いとは裏腹に高蔵寺ニュータウンは「高い建物が並んだ風の通らない団地」に出来上がってしまいます。(修一さんの絵コンテのような、隙間やゆとり、自然と共にある風景とは離れていました)

その後、津端ご夫妻は高蔵寺の土地300坪を購入し、その土地に家を建て畑や雑木林を育てました。

― 自然の恵みに溢れる暮らし ―

数十年が過ぎ、立派に育った雑木林のある家で暮らす津端夫妻の日常を覗くように、映像は流れていきました。

収穫される艶やかなサクランボやドッシリとした柿、実を削って出てきたクルミやたっぷりの栗たち。英子さんがササッと作るお料理。映像画面からは溢れるような「自然の恵みの美味しさ」も伝わってきました。

― 修一さんと英子さんの日常 ―

両手でお皿を持ち、秀子さんお手製のプリンを待ちわびる修一さんのお姿はとても可愛らしく、こころが和みました。

  • 「女性は笑顔を絶やしてはいけない」
  • 「嫌な事ばかり言ってないで、良いこと言いなさい」

英子さんが自然と口にする言葉も、また美しく心にしみます。

― 自然との共存で得られる幸せ ―

沢山の幸せに溢れているように感じられる津端ご夫妻。
ゆったりと流れるように過ぎていくお二人の暮らしからは、

  • 自然を愛する尊さ
  • 自然を素直に受け入れる優しさ
  • 自然に年を重ねる美しさ
  • 自然に寄り添う正しさ を感じます。

現代の物質的な豊かさとは違い、自然の有難みや時間の尊さを尊重するお二人の暮らし。
お二人の過ごす時間には、健やかな暮らしから得られる幸せがたっぷりとつまっていました。

― “人生は、だんだん美しくなる” ―

お二人の暮らし方には(理由はわからないけれど)感覚的に感じる正しさがありました。その正しさは美しさへと繋がっているような気がします。

いつも朗らかで優しいお二人の表情と佇まいからは、本当の幸せが「こころの豊かさ」にあることを伝えてくれていました。

― 日々を、こつこつ、ゆっくりと。―

  • 食べるもの
  • 聴く音
  • 出逢う人
  • 目にする景色
  • 口にする言葉
  • 感じる事

日々の小さな出逢いの一つ一つと丁寧に向き合い、一日一日を大切に過ごしたいものです。
「日々の積み重ね」「暮らしかた」を見つめなおすきっかけになった、映画「人生フルーツ」でした。

 

画像は公式ホームページから引用させていただきました。

映画『人生フルーツ』公式サイト

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