加藤さんの湯たんぽ
こんにちは。
えんける道具の中村です。
丁寧な生活道具、陶器の湯たんぽ。
岐阜県多治見市の職人 加藤さんが、昔ながらの方法で今でも一つ一つを手作業で作っておられます。
素材の良さや加藤さんの想いが伝わってくる、加藤さんのつくる陶器の湯たんぽです。
温かさが違います。加藤さんのつくる湯たんぽ。
加藤さんの陶器の湯たんぽの暖かさは「日向ぼっこ」をしている状態の温かさが特徴。
素材に含まれている珪藻土、熱を加えることにより遠赤外線を発生させるといいます。体の内側まで届くじんわりとした温かさです。
今でも一点一点を手作りで。
一度に沢山の量を生産出来ない、加藤さんの湯たんぽ。それは今も一つ一つを手作業で作っているから。
陶器の湯たんぽの歴史は古く、江戸時代から使用されていました。加藤さんの窯屋さんも1600年創業。約400年続く歴史ある窯屋さんです。加藤さんは13代目になるそうです。
もともと陶器の湯たんぽの産地であった、岐阜県多治見市。最盛期には湯たんぽをつくる釜屋さんは多治見市に30件ほどあったそう。今でも変わらずに陶器製湯たんぽをつくっているのは加藤さんご夫婦だけになってしまいました。
今見かける湯たんぽの多くはプラスチック製。
加藤さんのつくる湯たんぽには、プラスチック製にはない自然の素材の良さがあります。
その素材の優しさは、肌や空気を通してカラダに伝わってきます。
重たい陶器の湯たんぽにお湯を入れる時には少し考えてみます。
機械化された仕組みの中で大量生産されるモノが沢山ある今の私たちの暮らし。
- どんな素材でできているのか。
- 環境に対してどんな影響があるのかどうか。
- 人に対して優しいものであるかどうか。
そういったことを考えることもなく、つい便利で手軽な方法を選んでしまう私たち。
加藤さんの湯たんぽは、温かさだけでなく、昔から伝わるモノつくり・日本の文化を大切に残したいという想いも伝わってきます。
湯たんぽの生産を通して、日本の自然文化・植物文化の素晴らしさを繋いでおられる素敵な加藤さんご夫婦です。
加藤さんが大切につくる湯たんぽ。朝までじんわりぬくぬくと温かいです。