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2017-04-26

陶器の湯たんぽや甕、加藤さんのモノつくりの工程。

こんにちは。
えんける道具店です。
えんける道具店の甕や湯たんぽは、職人 加藤さんの手作業によりつくられています。
加藤さんの工房へお邪魔して、丁寧なモノつくりの作業を見ることができました。今回見せていただきお話を伺った工程は大きく分けて3つです。
  1. 成型
  2. 乾燥
  3. 焼き

1、成型

加藤さんの作る湯たんぽや甕、成型は”鋳込み”という方法。粘土を泥状にしたものを石膏型の中に流し込みます。一日置いて中の土を流し出します。石膏型が水を吸い込み、石膏型の内側に粘土の層が形成されます。

この日は甕の土を流し出す工程の最中。


一つずつ、ゴロンと型を倒しながら土を流し出していきます。たっぷりと土が入り重たそうですが、ひとつずつリズミカルに作業をされてみえました。

ご夫婦で作業をされてみえます。奥様は甕の蓋を担当されてみえました。

甕の”つまみ”は一つの型で3つ出来る型になっていました。

2、乾燥

石膏型を外すと、甕の形に。白っぽくなるまで一週間ほど乾かします。

型から外した甕です。一週間ほど乾かすと水分が蒸発し、少し縮むそう。

工房の中にはいろいろな工程中の製品が、いたるところに置いてありました。

型も沢山並んでいました。

3、焼き

使用して45年目になるという焼き窯です。

乾燥させた製品は窯に入れられ焼かれます。焼く際の温度は”1180度”。この温度は今の窯になってから年数をかけて割り出していった温度だそうです。「なぜかこの温度にたどりついた。」と加藤さんはおっしゃってくださいました。焼く時間は20~24時間程度。「焼く際は窯に任せる。」とのこと。この感度もまた、職人である加藤さんの経験によるものです。

焼き締まると1割5分ほど縮むのだそうです。

一度に焼き上げる数量は、湯たんぽなら600~700個程度。窯に入れて焼き上げる作業は、月に一度だけの大事な作業。その生産数量からも、加藤さんのモノつくりの貴重さが伝わります。

機会に頼らず手間をかけた手作業により、生産数量には限度があります。そのため「心ある人に届けたい。」という加藤さんの想いも聴くことができました。また、その想いは一工程ごとの手仕事にも表れているように感じました。

さらには見学の合間に沢山の日本文化の知恵や素晴らしさを教えてくださりました。その土地でとれる自然の土の恵みを生かして作られる、湯たんぽや甕。加藤さんのモノつくりは自然文化を継承するモノつくりです。この昔ながらのモノつくりを通して、人が心から喜ぶ心地よさを感じてほしい・気づいてほしいという加藤さんの想いが伝わってきました。加藤さんの湯たんぽや甕を通して「日本という国の自然文化の素晴らしさ」や「自然文化に対する感謝と謙虚さ」がきちんと受け継がれているのを実感した一日となりました。

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